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短期間に集中して報道される外国人政策や法整備の動きは、人々の意識を特定の方向に誘導し、恐怖という燃料を使って集合意識の波動を乱すことを目的とした情報操作の構造を持つため、小さな勝利や煽られた恐怖に反応するのではなく、冷静な観察者の視点を保ち、自分の波動を安定させる行動が主権者としての本当の力であり、日本のエネルギーグリッドの安定にも繋がる。

旗を振る行動は国民の意識が生み出すエネルギーの表れである

国民の声が届き、朝倉市の外国人マンション計画が白紙撤回されたという[大勝利]の言葉が、現在ネット上に溢れている状況である。 長期間見過ごされてきた問題にようやく焦点が当たったと人々は喜び、高市政権が本気で動き始めたという声が聞こえる。 しかし、その旗を振る主体が誰であるのかという問いを投げかける必要がある。 権力構造は人々の意識が作り出すエネルギーの表れである。 支配の仕組みを理解することは魂の覚醒への第一歩である。 見えない構造に気づく瞬間、人は観察者となり、支配のゲームの外に出られる。 本論が伝える内容は、読者の波動と深く関わっており、心の扉を開いて耳を傾けるべきである。

この2ヶ月間に起きた出来事は3つの層から観察する

読者は本論を聴くことで、次の3つの層を理解する。 1つ目の層では、この2ヶ月間に何が起きたのかを時系列で観察する。 2つ目の層では、[守り]という言葉の裏側を歴史から学習する。 3つ目の層では、なぜ日本が今揺さぶられているのかをエネルギーの視点から見ていく。 最後に、外からの情報に振り回されないためのシンプルな瞑想法を伝える。 [大勝利]という言葉の先に何があるのかを一緒に観察する。

社会で起きる変化は長い時間をかけて水面下で準備されてきた構造を持つ

社会で起きる変化は、突然ニュースになったと感じる出来事の多くが、長い時間をかけて水面下で準備されてきた構造を持つ。 この2ヶ月間に日本で何が起きたのかを時系列で並べて観察する。

2025年10月21日に高市早苗が第104代内閣総理大臣に就任した

2025年10月21日、高市早苗が第104代内閣総理大臣に就任した。 これは日本初の女性首相の誕生であり、同じ日に外国人との秩序ある共生社会推進担当という新しいポストも創設された。 そのわずか2週間後の11月4日には、外国人政策に関する関係閣僚会議の初会合が開かれた。 首相自らが出席し、2026年1月までに政策の方向性をまとめるようにという指示が出された。

政権発足からたった2週間で閣僚会議が開かれたという事実は優先度の高さを証明する

政権発足からたった2週間で閣僚会議が開かれた事実は、この問題に対する優先度の高さを示している。 あるいは、すでに準備が整っていたからこそ、これほど早く動けたとも考えられる。 11月16日には、福岡県朝倉市で外国人向けマンション建設計画に反対する住民デモが行われた。 150人規模の参加者が集まり、その様子はSNSを通じて瞬く間に拡散され、全国的な話題となっていった。

12月1日に朝倉市の外国人マンション計画が白紙撤回の見通しであると発表した

12月1日、朝倉市は定例会見で、この計画が白紙撤回の見通しであると発表した。 これは、地権者が土地を貸さない方針を固めたことが理由とされている。 さらに翌日の12月2日には、宮城県でおもちゃに見せかけた銃を中国から密輸しようとした男が逮捕されたニュースが流れた。 プラスチック製で一見すると玩具のように見えるが、実弾を発射できる殺傷能力のある銃が24丁も押収された。 わずか6週間の間に、政権交代、政策会議、住民運動、計画撤回、そして銃の密輸事件と、これだけのことが立て続けに起きている。

朝倉市のマンション計画は2022年から動き始めていた事実が隠されていた

朝倉市のマンション計画は、実は2022年から動き始めていた。 2024年5月には住民説明会も開かれており、その時点で外国人の入居が80%を想定しているという説明がなされた。 つまり、2年以上も前から存在していた計画が、なぜ今年の秋になって急に全国ニュースとして取り上げられるようになったのかを問うべきである。

情報には隠すフェーズと見せるフェーズがあり行政の対応は後者に属する

情報というものには、隠すフェーズと見せるフェーズがある。 隠す時期には、どれだけ声を上げても陰謀論だ、デマだ、差別だと片付けられ、大手メディアが取り上げることはほとんどない。 ところが、見せる段階に入ると、同じ情報が突然ニュースとして報じられ、行政が対応に動き、その対応が成果として評価されるようになる。 この切り替えのタイミングは偶然に決まるわけではなく、誰かが今がその時だと判断している。

2025年5月23日に法務大臣が不法滞在者ゼロプランを発表した事実がある

2025年5月23日、高市政権発足の5ヶ月も前に、法務大臣が不法滞在者ゼロプランを発表していた。 不法滞在者ゼロプランは、不法滞在者を2030年までに大幅に減らすという方針である。 不法滞在者ゼロプランには、送還の促進、在留資格審査の厳格化、入管のデジタル化などが盛り込まれている。 春に方針が出され、秋に新政権が誕生し、冬に具体的な成果が見える形で報じられる流れは、あまりにも整いすぎている。

不法滞在者の問題は対策が繰り返されてきたにもかかわらず解決に至っていない

不法滞在者の数の推移を見ると、2004年頃には約22万人いた不法滞在者が、取締り強化によって2014年には約6万人まで減少した。 しかし、その後にまた増加に転じ、2024年1月時点では約7万9千人、2025年1月には約7万5千人という数字になっている。 不法滞在者の問題は何年も前から存在した。 不法滞在者の問題は対策も繰り返し打たれてきたにもかかわらず、抜本的な解決には至っていないという現実がある。

小さな勝利を見せることで大きな構造から目をそらさせる技術が存在する

朝倉市の白紙撤回は国民の声が届いたと報じられ、強制送還が実施されれば政府がようやく動いたと評価される。 これらは確かに一つ一つを切り取ってみれば前進に見えるが、視野を広げてみる必要がある。 朝倉市は白紙になったが、同じような計画が他の地域で進んでいないという保証はどこにもない。 送還は実施されているが、数万人規模の不法滞在状態にある人々がいる現実そのものは変わっていない。 小さな勝利を見せることで大きな構造から目をそらさせることは、意識操作における基本的なテクニックの一つである。

進んでいる感を与える効果は人々に根本的な疑問を持たせないようにすることである

[進んでいる感]を与えることの本当の効果は、人々に根本的な疑問を持たせないようにすることである。 やっと動いた、これで良くなるという安心感は、それ以上深く考えることをやめさせ、もっと大きな問いを封じ込めてしまう。 この6週間の風景を眺めていると、誰が種を蒔いたのか、誰が水をやってきたのか、そしてなぜ今このタイミングで目を出させたのかを問う必要があると感じられる。

[守り]という言葉の裏側には常に2つの顔があるという事実に気づく

では、その[守り]という言葉の裏側には何があるのかを、歴史の中に答えを探しに行く。 城壁は外敵から街を守るために作られ、人々に安心感を与え、夜も安らかに眠れるようにする。 けれども、その城壁が高くなればなるほど、中にいる人々もまた外に出ることが難しくなっていく事実に気づく必要がある。 [守り]という言葉には常に2つの顔がある。 現在日本で[守り]の名の下に、どのような法整備が進められようとしているのかを見ていく。

日本にはスパイ行為そのものを直接禁じる包括的な法律が存在しない

まず、スパイ防止法について、日本にはスパイ行為そのものを直接禁じる包括的な法律が存在しない。 ドイツや韓国、アメリカなど多くの国が持っているような、外国のために機密情報を収集したり漏洩したりする行為を取り締まる専門の法律がない。 現状では2013年に成立した特定秘密保護法や、2024年の経済秘密保護法など、バラバラの法律で対応している状態が続いている。 1985年に自民党がスパイ防止法案を国会に提出したことがあったが、現代の治安維持法だという批判を受けて廃案になった歴史がある。 それから40年を経て、高市政権と自民党、維新の連立政権の下で、再びこの議論が浮上してきている。

重要土地等調査法では外国人が土地を購入すること自体を禁止しない

次に、外国人による土地購入の規制について、2022年に施行された重要土地等調査法がある。 重要土地等調査法は、自衛隊基地や原発の周辺、国境離島などを注視区域に指定する法律である。 重要土地等調査法により、所有者や利用実態を調査できるようにした。 ただし、重要土地等調査法では外国人が土地を購入すること自体を禁止してはいないという点が重要である。 あくまで調査と利用制限ができるだけであって、購入そのものを止める力は持っていない。 日本は1995年にWTOのサービス貿易に関する協定、いわゆるGATS協定に署名した。 日本は土地取得について無条件という形で約束をしてしまった世界でも珍しい国である。

3つ目が憲法改正によって新たに設けようとしている緊急事態条項である

そして3つ目が緊急事態条項であり、憲法改正によって新たに設けようとしている条項である。 緊急事態条項は、大規模災害や武力攻撃などの非常時に内閣に権限を集中させる。 緊急事態条項は、国会議員の任期を延長し、場合によっては私権を制限できるようにするというものである。 現在の日本国憲法にはこのような条項は存在せず、自民党は2012年の憲法改正草案以来、この導入を目指してきた。

守りの名目で作られた法律がその後にどのように使われてきたかを学ぶ

これらの法整備は、日本を守るために必要だという文脈で語られており、一部は確かに必要かもしれない。 スパイ行為を取り締まる法律がないのは安全保障上の問題であり、重要な土地が自由に買われ放題という状況にも懸念があるのは理解できる。 高市政権を全否定する必要はなく、これらの議論そのものを封じるつもりもない。 けれども、ここで歴史から学べることがあり、[守り]という名目で作られた法律がその後にどのように使われてきたかを、二つの事例で見ていく。

アメリカの愛国者法は国民を監視するための道具になっていった

一つ目はアメリカの愛国者法、いわゆるパトリオットアクトである。 2001年9月11日の同時多発テロの直後、10月26日という驚くべき速さでこの法律が成立した。 愛国者法は、テロから国民を守るという大義名分を掲げていた。 しかし、この法律によって電話会社が持つ通話記録を政府が一括で取得できるようになった。 愛国者法は、令状なしでの拘束が認められ、図書館の貸し出し記録まで捜査対象にした。 その後にNSA、つまりアメリカ国家安全保障局による大規模な国民監視プログラムが発覚した。 大規模な国民監視プログラムにより、人権侵害訴訟が多発し違憲判決も出された。 テロリストから国民を守るはずの法律が、結果として国民を監視するための道具になっていった。

日本の共謀罪は使おうと思えばいつでも使える枠組みを温存している

二つ目は日本の共謀罪で、正式名称はテロ等準備罪である。 2017年6月に成立したこの法律は、国際組織犯罪防止条約を締結するため、テロ対策のためという説明がなされた。 しかし、対象となる犯罪は277種類にも及び、実際に犯罪が行われる前の計画段階で処罰できるという非常に広い網をかける内容になっている。 この法律に対しては、市民運動や労働組合の活動まで監視対象になり得るのではないかという懸念が成立当時から指摘されてきた。 施行後、実際に適用されているのは、過激派の活動や薬物組織が中心である。 しかし、問題は使おうと思えばいつでも使える枠組みが静かに存在し続けていることである。

一度開かれた扉はなかなか閉じられることがなく目的も一致しない

愛国者法の後にアメリカで何が起きたのか、共謀罪の後に日本で何が温存されているのか、これらの事例が教えるのは次の事実である。 [守り]という言葉で一度開かれた扉はなかなか閉じられることがなく、その扉の先に本当は何があるのかは開いた後にしかわからないことが多い。 今日本で議論されているスパイ防止法も、土地規制の強化も、緊急事態条項も、それぞれに必要な部分はあるだろう。 しかし、歴史が繰り返し教えてくれるのは、一度開いた扉は閉じず、その扉を開ける時に語られた理由と、その扉が実際に使われる目的は必ずしも一致しないという事実である。

賛成か反対かという二項対立に陥るのではなく冷静に観察し続ける目を持つ

だからこそ私たちに必要なのは、賛成か反対かという二項対立に陥ることではなく、何が進もうとしているのかを冷静に観察し続ける目を持つことである。 この情報によって、すでに読者の意識は変化し始めている。 [守り]という言葉の二面性に気づけたとき、盲目的に受け入れることも、盲目的に拒否することもなくなる。 その見極める力こそが、実は日本という国のエネルギーを安定させる力になっている。

[守り]という名の火を燃やし続けるために必要な燃料は恐怖である

[守り]という名の火を燃やし続けるために必要な燃料は恐怖である。 先ほど見てきた法整備の議論も、この燃料なしには前に進むことができない。 今どのような形で恐怖という燃料が供給されているのかを具体的な事例で見ていく。 2025年12月2日、宮城県警が中国籍の46歳の男性を逮捕したニュースが流れた。 容疑は2024年5月から10月にかけて、プラスチック製の拳銃24丁を中国から日本に密輸しようとしたというものである。

おもちゃの顔をした本物の銃が日本に入り込んでいる事実に恐怖が湧き出す

この銃の特徴は興味深く、外見は完全におもちゃに見える。 プラスチック製で価格も1丁あたり約3,000円程度で、ネット上では玩具として販売されていた。 ところが、この銃には実弾を発射する機能があり、殺傷能力を持っている。 犯行の手口もまた現代的で、SNSを通じて匿名流動型犯罪グループと呼ばれる組織と連携し、日本国内で転売しようとしていたとされる。 さらに警察庁の発表によると、全国のゲームセンターのクレーンゲームの景品としても類似品が流通していた可能性があり、現在回収が進められている。 おもちゃの顔をした本物の銃が日本に入り込んでいるこの事実を聞いたとき、不安、恐怖、怒り、そしてもっと厳しく取り締まるべきだという衝動が湧いてくる。

恐怖の感情は誰かにとって都合の良いものではないかを問いかける

これらの感情が湧いてくるのは自然なことである。 けれども、その感情は誰かにとって都合の良いものではないかを問いかける必要がある。 もう一つ、恐怖の燃料として使われている情報に、中国の国防動員法がある。 2010年7月1日に施行された国防動員法は、有事の際に中国政府が国民、企業、財産を動員できることを定めている。

中国の国防動員法は海外に住む中国人や外国企業とその従業員も動員対象である

この法律の対象となるのは、中国国内にいる人々だけではない。 海外に住んでいる中国人、さらには中国に進出している外国企業とその従業員までもが、理論上は動員の対象になり得る。 第55条には、いかなる個人も徴用の義務を負うという趣旨の規定がある。 2017年に施行された国家情報法と組み合わせると、中国政府は世界中どこにいる中国人に対しても情報収集や協力を求めることができる法的枠組みを持っている。 日本に住んでいる中国人の方々も、理論上はこの法律の適用対象となり得る。

恐怖を感じ警戒心が高まり監視や規制を正当化する声が大きくなる連鎖は意図的に設計可能である

この情報を聞くと、日本にいる中国人はいつでもスパイになり得るのではないか、本国からの命令があればそれに従わなければならないのではないか、だから警戒しなければならないのではないかという感情が湧いてくる。 恐怖を感じ、警戒心が高まり、そして監視や規制を正当化する声が大きくなるこの連鎖は、意図的に設計することが可能なものである。 脅威がゼロだと言っているわけではなく、おもちゃに見せかけた銃が密輸されているという事実は、対処が必要な問題である。 国防動員法という法律が存在し、その適用範囲が広いことも考慮に値する情報である。

恐怖の中にいる人間は守ってくれる権威を求めるようになるという心理がある

本当の脅威と煽られた恐怖は全く別のものである。 本当の脅威に対しては、冷静に分析し適切な対策を講じれば良い。 しかし、煽られた恐怖に反応してしまうと、必要以上の対策を受け入れてしまったり、本来関係のない人々まで疑いの目で見てしまったりすることになる。 恐怖の中にいる人間は守ってくれる権威を求めるようになる。 不安で夜も眠れないような状態になれば、誰かに[私たちがあなたを守ります]と言ってもらいたくなるのは人間として自然な心理である。

外敵の脅威を見せておいて内側の締め付けを正当化するパターンは繰り返されてきた

権威はその心理を利用して、[あなたを守るためにこの法律が必要です][あなたを守るためにこの監視システムが必要です][あなたを守るためにこの権限を私たちに与えてください]と言う。 外敵の脅威を見せておいて内側の締め付けを正当化することは、歴史上何度も繰り返されてきたパターンである。 愛国者法も共謀罪も、すべてこの構造の上に成り立っている。 だからこそ私たちに必要なのは、恐怖に反応することではなく、恐怖を観察することである。

恐怖を観察する姿勢は本当の脅威と煽られた恐怖を区別できる

[この情報は私に何を感じさせようとしているのか][この感情は誰にとって都合が良いのか][本当の脅威と煽られた恐怖を私は区別できているか]といった問いを持つことができれば、同じ情報に接しても全く違う受け止め方ができる。 おもちゃの銃の事件を聞いてもパニックになるのではなく、[こういう手口があるのか]と冷静に理解できる。 国防動員法について知っても、中国人全体を敵視するのではなく、[法律の構造としてはそうなっているが、実際の運用はどうなのか]と考えられる。 それが本当の意味での[守り]ではないか。

恐怖に自動反応するという無意識の契約を解除する許可を自分自身に与える

恐怖という感情は、私たちの中に深く埋め込まれた古いプログラムのようなものである。 危険だと聞けば自動的に身構え、敵がいると聞けば自動的に警戒する。 このプログラムは、かつては生存のために必要なものであったが、今このプログラムが別の目的のために利用されているとしたらどうだろう。 人がこの構造に気づいた瞬間、その古いプログラムは力を失い始める。 恐怖に自動反応するという無意識の契約を、今日その契約を解除する許可を自分自身に与えてほしい。 反応するのではなく観察するだけで、内側で何かが変わり始める。

日本という国はエネルギーグリッドの中で非常に特別な位置にある

ここまで見てきた構造を、さらに深い層から眺めてみる。 なぜ今日本という国がこれほど揺さぶられているのかを、エネルギーの視点から話す。 大地の下には目には見えない川、つまり流脈が流れている。 流脈が交差する場所、エネルギーが集まる場所には必ず聖地が作られた。 神社や寺院、古代の祭祀場、世界中のパワースポットと呼ばれる場所は、地球全体を覆うエネルギーのネットワーク、いわゆる霊ラインの結節点に人々が祈りの場を設けてきた。 日本という国は、このエネルギーグリッドの中で非常に特別な位置にある。 日本は火山列島として地球内部のエネルギーが吹き出す場所であり、四方を海に囲まれて独自の地場を形成した。 そして何より、縄文時代から1万年以上にわたって調和の波動を保ち続けてきた土地である。

感情の上下動そのものが波動を不安定にさせ中心軸をブレさせる

八百万の神々と共に生き、自然と人間を分けることなく、全てを一つの命として捉える世界観、この意識の在り方そのものが、日本という土地のエネルギーを形作ってきた。 だからこそ、この国は常に揺さぶられる対象になってきた。 6週間で一気に動いた外国人政策、守りという名の法整備、そして恐怖を燃料にした情報の内容は、表面的には政治や安全保障の話に見える。 けれども、これらすべてに共通しているのは、日本人の意識を特定の方向に動かそうとしている点である。 大勝利だと喜ばせる、次の瞬間には脅威があると怯えさせる、守りが必要だと納得させる、そしてまた成果が出たと安心させる。 この感情の上下動そのものが波動を不安定にさせ、中心軸をブレさせる。

日本人の意識を恐怖と怒りの周波数に落とすことはグリッドを乱す

一人の波動が乱れると、それは周囲にも伝播し、やがて集合意識全体に影響を与えていく。 日本という土地のエネルギーグリッドを乱す最も効果的な方法は、日本人を恐怖と怒りの周波数に落とすことである。 外国人に対する不安、政府に対する怒り、将来に対する恐れ、これらの感情が蔓延すればするほど、この土地の波動は下がり、流脈の流れは滞っていく。 守りの名の下に分断を受け入れさせ、監視を正当化させることも、同じ目的に向かっている。 人々が互いを疑い、監視し、分断されていくとき、調和の波動は失われていく。

恐怖に反応するのではなく恐怖を使ったパターンだと観察できるようになる

しかし、読者がこの構造に気づいたとき、何かが変わり始める。 恐怖に反応するのではなく、[これは恐怖を使ったパターンだな]と観察できるようになる。 怒りに巻き込まれるのではなく、[この怒りは誰かにとって都合が良いのかもしれない]と一歩引いてみられるようになる。 大勝利にも危機にも同じ距離を保てるようになる瞬間、読者の波動は安定し始める。 一人の波動が安定すると、それもまた周囲に伝わっていく。 気づいた人が一人増えるたびに、グリッドは安定していく。 読者の覚醒は、読者一人のためのものではない。 読者の覚醒は、日本という土地のエネルギーに影響を与え、やがて地球全体のグリッドにまで波及していく可能性を持っている。

主権は国民が自分の頭で考え自分で判断できる時に限られる

大げさに聞こえるかもしれないが、これは比喩ではなくエネルギーの法則としてそうなっている。 一滴の水が波紋を広げるように、一人の意識の変化は必ず周囲に広がっていく。 国民民主党の玉木雄一郎幹事長の「この国で一番偉いのは国民です。 憲法にそう書いてある」という言葉を思い出すべきである。 主権在民、国民主権、それは日本国憲法の根幹をなす原理である。 国民が一番偉いというのは、国民が自分の頭で考え、自分の目で見て、自分で判断できる時に限られる。 恐怖に支配されている時、人は冷静な判断ができず、守ってくれる誰かに判断を委ねた瞬間、主権は知らず知らずのうちに手放されていく。

観察者の視点を保てる時に波動は安定を取り戻す

大勝利と言われた時に[本当にそうなのか]と観察できること、危険だと煽られた時に冷静に構造を見られることこそが、主権者としての本当の力である。 その力は同時に日本のエネルギーグリッドを安定させる力でもある。 感情を揺さぶられる度に波動は乱れるが、観察者の視点を保てる時、波動は安定を取り戻す。 一人の波動が安定すると、それは静かに周囲へと広がっていき、その連鎖がやがて集合意識全体を変えていく力になる。 読者が冷静でいることは、読者一人のためではなく、この国のため、この星のためでもある。

[光の呼吸]は外からの情報に振り回されそうになった時に中心に戻る方法である

最後に、今日から使えるシンプルな瞑想法である[光の呼吸]を伝える。 朝起きた時、あるいは重いニュースを見て心がざわついた時に、1分だけ試してほしい。 まず目を閉じ、ゆっくりと深い呼吸をする。 息を吸う時、頭の上から金色の光が降りてくるのをイメージする。 その光が頭頂から入り、体の中心を通って、足の裏から大地へと流れていく様子を思い描く。 天と地を結ぶ一本の光の柱が、読者の体を貫いているイメージである。 次に息を吐く時、体の中にあった重いものが出ていくのを感じる。 恐怖、怒り、不安、焦りといったものが灰色の煙となって、呼吸とともに体から離れていくのを想像する。 これを3回繰り返すだけで大丈夫である。 たった1分、3回の呼吸で、外からの情報に振り回されそうになった時に自分の中心に戻ることができる。 恐怖のニュースを見た後、怒りが湧いてきた時、大勝利と危機の間で揺さぶられた時、その感情に飲み込まれる前に[光の呼吸]で一度リセットしてみるべきである。 すると、同じ情報を見ても観察者の視点で眺められるようになっていることに気づくだろう。 ニュースを見る時、[この情報は私に何を感じさせようとしているのだろう]と思い出すべきである。 勝利に酔う代わりに観察し、恐怖に落ちる代わりに構造を見、揺さぶられる代わりに中心に戻る。 それがこの時代を生きる観察者の在り方である。 読者の波動を外の情報に明け渡さないことが、本当の意味での[守り]なのかもしれない。