[目次]

Affinityの3つのソフトは最初から統合的連携を意識して構築されている

Affinity Publisherを最強のプロトタイピングツールとして使う

Adobeのソフトは個別のソフトを【統合的連携ができる仕様】に後付けで改造してきた歴史をもつ

Adobeのソフトは、重たくて、アップデートのたびにバグっている印象が強い。

瀬戸弘司さんなどは、アップデートのたびにバグっているPremiere Pro CCをやめて、DaVinci Resolveに移行しようとしたけれども、またPremiere Pro CCに戻ってしまった。 ショートカットキーの[慣れている/慣れていない]の問題から、そうなったようだ。

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[Affinity Photo][Affinity Designer][Affinity Publisher]

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  • 《1》[Affinityアフィニティ Photoフォウトウ]≒[Photoshopフォウトウショプ CC]
    • 【役割】:写真加工。ラスターデータ〈画素の点で構成された情報〉の編集。
    • 【欠点】:Photoshop〔フォトショップ〕では、[ラスター→ベクターの変換]が可能だけれども、Affinity Photoでは、まだその機能が実装されていない。
    • ただしConvertio — ファイルコンバーターを利用しておぎなうことができる。
    • 【類似ソフト】:ギンプ〔GIMP〕。 ただし、インクスケープ〔Inkscape〕とギンプ〔Gimp〕のシームレスな相互連携ができない。相互連携の点で、Affinityのシリーズが有利。
  • 《2》[Affinityアフィニティ Designerディザイナー]≒[Illustratorイラストレイター CC]
    • 【役割】:ベクターデータでイラストを描く、記号やフォントをデザインする。ベクターデータ〈座標と線で構成された情報〉の編集。
    • 【類似ソフト】:インクスケープ〔Inkscape〕。
  • 《3》[Affinityアフィニティ Publisherパブリシャー]≒[InDesignインディザイン CC]
    • 【役割1】:書籍・雑誌づくり。ひな形〔=Master Pages〕を編集加工をほどこすと、そのひな形を適用したページすべてに、編集加工が反映される。
    • 【役割2】:[Affinity Publisher]には、[Affinity Photo][Affinity Designer][Affinity Publisher]という3つのソフトを継ぎ目なく〔シームレスに〕行き来することができる、統合的連携機能が搭載されている。
    • 書籍・雑誌を編集しない人も、[Affinity Publisher]がないと利便性が下がるので、安価な時期に[Affinity Photo][Affinity Designer][Affinity Publisher]という3つのソフトを一括で導入したほうが損がない。
    • 【欠点】:[Affinity Publisher]を購入しても、テンプレートは付属しておらず、割り付けのひな形〔Master Pages〕は、自分でつくる必要がある。
    • 【欠点】:[Affinity Publisher]は、縦組みに未対応です。 縦書きのPDFがつくりたい場合は、[一太郎]が適切かもしれません。
    • [Affinity Publisher]にMaster Pagesのアドオンがおまけで付属してきますけれども、そのMaster Pagesは英文向けです。 無料のにMaster Pagesを配布するサイトもあるようですけれども、そのMaster Pagesは英文向けです。 英文の組み版と、和文〔フォントの外形が正方形〕の組み版は、バランスが異なります。 和文の組み版は、自分自身で考える必要があります。
    • Mastering Master Pages in Affinity Publisher

[ラスターデータ]と[ベクターデータ]の違い

[ラスターデータ]|てんびょうによる画像表現

  • [ラスターデータ]は、正方形のドットで構成されているので、拡大するとジャギー〔階段状のギザギザ〕が出ます。
  • [ラスターデータ]の世界とは、[ドット数][ピクセル数][解像度][カメラの2450万画素など]など、[単位面積あたりの画素数]を追い求める世界です。

[ベクターデータ]|ベジエ曲線:Bézierベズィエ Curveカーヴによる画像表現

  • 文字やマークのフォントは[ベクターデータ]で構成されているので、拡大してもジャギー〔階段状のギザギザ〕が出ません。
  • 座標〔アンカーポイント〕と曲線〔セグメント〕によって表現されたベジェ曲線を、[Illustratorイラストレイター CC]では、pathパスを介して編集するようです

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[ラスターデータ]を[ベクターデータ]に変換する|Convertio

以下の動画の[JPG画像からパス編集できるベクターデータにする方法]とは、[ラスターデータ]を[ベクターデータ]に変換する方法です。 例えば、建築設計事務所では、古い図面を[ベクターデータ]に変換します。

JPG画像からパス編集できるベクターデータにする方法/Affinity Designer,Affinity Photo,Convertio使用|Windows|PC版
Convertio — ファイルコンバーター

[フォトショップ・ライトルーム]と[フォトショップ]の違い

Photoshop Lightroom〔フォトショップ・ライトルーム〕]と[Photoshop〔フォトショップ〕]は、重複している機能もありますけれども、別個のソフトです。

  • Photoshopフォウトウショプ Lightroomライトルーム CC]は、写真現像ソフトの定番です。
    • 写真現像とは、[明るさ調整][コントラスト調整][色調整]などのパラメータを動かして、理想の写真に近づけることです。
  • Photoshopフォウトウショプ CC]は、[写真コラージュもできるラスターデータの編集ソフト]です。
  • [フォトショップ・ライトルーム]や[フォトショップ]など、Adobe製品から離れる人が増えているのには理由があります。
    • 《1》Adobeのサブスクリプション契約の料金が高額だから。
    • 《2》Tetheredテザード Shootingシューティング〔テザー撮影:カメラからPCへ写真データを送りながら撮影すること〕において、[Photoshop Lightroom〔フォトショップ・ライトルーム〕]よりも[Captureキャプチャー Oneワン]のほうがサクサク動作するから。
    • なぜもっと早くやらなかったのか!と思ったこと7選 写真編|bird and insect
    • 《3》動画編集ソフトのDaVinciダヴィンチ Resolveリゾルヴを使えば、動画の[明るさ調整][コントラスト調整][色調整〔カラーグレーディング〕]だけでなく、写真の[明るさ調整][コントラスト調整][色調整〔カラーグレーディング〕]もできるから。 DaVinci Resolveは、写真現像ソフトとしても使えます。

[ラット〔LUT〕を当てる]

  • Logログで撮影された動画データは[暗くてモヤがかかったような色味の薄い動画]です。 つまり[明るさを暗く][コントラストを低く][さいsaturationサチュレイション〕を低く]してあります。
  • Logログで撮影された動画データにLookupルクアプ TableテイボルLUTラト〕を当てて、Rec.709レックななまるきゅう〔ふだん見ているテレビの色彩〕に近い色彩にする。 この作業を[ラットを当てる]といいます。 つまり、[暗くてモヤがかかったような色味の薄い動画]を[正常な色=Rec.709]に戻す行為が[ラットを当てる]という行為です。
  • Logログ撮影された動画データのダイナミックレンジ〔最小値と最大値との比〕はdBデシベルという[対数を使う単位]で表されます。
    • 写真・動画撮影の場合は、[最小値]=[最暗部=シャドー]であり、[最大値]=[最明部=ハイライト]です。
    • 音声収録の場合は、[最小値]=[最小音量]であり、[最大値]=[最大音量]です。
  • Logとは、数学のLogであり、対数〔logarithmロガリズム〕を意味します。 写真現像、動画のカラーグレーディング、音調整などの世界では、対数の考え方が当てはまることが多いようです。
  • 動画をLogで撮影するのは、ダイナミックレンジを大きく取りたいからです。 動画をLogで撮影するありさまは、[水を張った水槽に、木の棒を斜めに寝かせて入れる]というイメージです。
  • [暗くてモヤがかかったような色味の薄い動画]は、[水を張った水槽の水位が低いこと]を表します。 その水位が低い状態で[木の棒を斜めに寝かせて入れる]ことで撮影〔光を観測〕し、とりあえず白飛び〔過剰な光量でイメージセンサーの測定値が飽和する(天井に着く)こと〕を防止します。
  • そして、斜めに寝かせて入れた棒を垂直に立てること。 それが[LUTを当てる]ことによって[正常な色=Rec.709]に戻すことです。
  • ただし実際には、動画をLog撮影して、収録後工程〔ポスプロ:postポウスト-productionプロダクション〕で[ラットを当てる]などして[カラーグレーディング〔色調整〕を行なう]と、動画データを再エンコード〔=トランスコード〕することを意味しますので、画質は劣化します。
  • 再エンコード〔=トランスコード〕の回数を減らし、高画質を維持したまま、仕上がりの動画を書き出すようにしたいものです。
  • [撮影時の設定]を[できあがりのlookルク〔ルック:外観、画風〕]に近づけておくことによって、[カラーグレーディング〔色調整〕]の手間が減ります。
  • 出来合いのLUTが、[無料のLUT]あるいは[有料のLUT]として配布されています。 しかし、その出来合いのLUTを自分なりに補正して、独自のLUTを開発し、自分の世界観を表現する人が多いようです。
  • LUTとは? 現役カラリストが勧めるLUTs 70選(全て無料で一括ダウンロード可能) - cinemagear 映像制作機材info
  • LUTを使わないカラーグレーディング例
  • またLUTをスクラッチから〔ゼロベースで〕自作することもできます。

[DaVinci Resolve]で写真現像やLUTの制作ができる

  • [Affinity Photo][フォトショップ・ライトルーム][フォトショップ][DaVinci Resolve]のどれを使っても、LUTの制作ができるようです。 LUTを制作する効率性からすると、トラックボール〔玉コロ〕のついた調整機〔けっこう高額〕が使える[DaVinci Resolve]を使うのが効率的でしょう。
  • DaVinci Resolve 18 – パネル | Blackmagic Design
  • トラックボールやつまみを回すことで、指先の感覚を使って微調整するのが最も効率的です。 つまりマウスによる微調整は、きわめて不効率です。
  • [DaVinci Resolve]を使って[動画用LUT][写真用LUT]を開発し、[動画用カメラ]と[写真用カメラ]がたとえ異なるカメラであったとしても、かなり近いルック〔外観、画風〕に持ち込める可能性があります。
  • アメリカの映画界にはカラリスト〔coloristカラリスト〕という色調整の専門職があり、トラックボール〔玉コロ〕の接続された[DaVinci Resolve]を操って、映画の色彩を[前後関係として不自然でない色彩に]また[演出意図に沿った色彩に]追い込んでいく作業をしています。
  • 《1》[H.264、H.265といった高い比率で圧縮されたコーデックでLog撮影された動画データ〔中程度のサイズのファイル〕に対するLUT]、《2》[RAWデータとして撮影された動画データ〔巨大なサイズのファイル〕に対するLUT]の両方があります。
    • コーデック=[符号化・復号ソフト]について。 符号化〔encodeエンコウド〕と復号〔decodeデコウド〕が[演算と逆演算]のペアの関係になります。 encodeも、codeコウドも、符号化という意味です。 [COde and DECode]の2語を合成して[codecコウデク]=[コーデック]としました。
    • 要するに、ファイルの圧縮が符号化であり、ファイルの解凍が復号です。
    • [H.264コーデック〔中圧縮〕][H.265コーデック〔高圧縮〕]という、[符号化・復号ソフト]がカメラなどに組み込まれているのです。
  • また【1】[Log撮影された動画データ]を[Rec.709]に変換するためのLUT〔木の棒を寝かせて圧縮してあったダイナミックレンジを元に戻すために木の棒を立てるための手続き的なLUT〕と、【2】表現の意図をもって使われるLUT〔色づけ用のLUT〕があります。
  • 動画編集ソフトとして[Premiereプレミア Proプロ CC]が名高いですけれども、最近ではDaVinci Resolveに人気が移っています。
    • それは(1)サブスクリプションの値段が高いから、(2)アップデートを繰り返すごとにバグで致命的な不具合が出る〔とくにカット後の画面にブロックノイズが出るなど致命的なバグが目立つ〕から、(3)そもそも[Premiere Pro]は動作が重めだから、といった理由からです。
    • DaVinci Resolveは、カット編集のページは、最初は不出来でしたけれども、爆速の開発スピードで、かなり改善されてきました。 これは[Premiere Pro CC|Adobe]や[Mediaミーディア ComposerコンポウザーAvidアヴィド]に全力で徹底的に対抗しているのです。
    • DaVinci Resolveは、トラックボール〔玉コロ〕のついた調整機を使うと、カラーグレーディングが効率化され、爆速になるようです。
    • DaVinci Resolveの[ミッドトーンディテール]を調整することによって、いわゆる[美肌モード]が実現でき、これは動画にも写真にも適用できます。
  • Blackmagic Designは、2種類のクラウドサービスを提供し始めることが決まった。 [Cloud Store]はネットワーク〔Dropboxなど〕にもつながる、ネットワークストレージ〔ハードウェア〕であるらしい。
  • ここでBlackmagic Designが何の革命を起こしているのか? 
    • それは、[動画・映画づくり、いいかえれば、音声コンテンツづくりにおいて、遠隔分業体制が簡単に実現できる]ということになる。
    • それは、[GitとGitHubによって、コンピュータ言語を使った開発事業において、遠隔分業体制が簡単に実現できる]ということの[動画版・音声版]だということになる。
    • AvidのPro Toolsは、レコーディングスタジオのミキサー卓等と、それと連携できるソフトウェアとしてのPro Toolsなどからなる、音響総合システムである。
    • DaVinci Resolveが搭載している音調整の部分〔Fairlightフェアライト〕は、Blackmagic Design社がFairlightフェアライト社を企業買収して獲得したソフトであり、AvidのPro Toolsのライバル品であったものだ。
    • 要は、DaVinci Resolveには、ものすごい音声編集ソフトが含有されているのだということになる。

ミッドトーンディテール

ミッドトーンディテールを増減することで、イメージ内のエッジのディテールのコントラストを変更できます。ミッドトーンディテールを調整すると、イメージの鮮明度および精細度の見え方が変わります。ミッドトーンディテールの調整は、俳優の無精ひげを強調したり、シーンをより鮮明にしたり、肌のフォーカスを少しずらして美しく見せたりする目的で使用します。

引用元: DaVinci Resolve 18 – パネル | Blackmagic Design

Adobe製品が不人気になった理由|Microsoft Officeと同じく、すでに完成の域に達したソフトに余計な機能を搭載しすぎて[重たい][バグが多い]という悲惨な状態になっている

  • Microsoft Office 2003〔サポート終了〕で、すでに仕事上必要な機能の大半を実現しており、Office 2003のままであっても、仕事上は問題ないレベルだそうです。
  • Adobe製品は、CCが始まる直前のCS6の段階で、すでに仕事上必要な機能の大半を実現しており、CS6のままであっても、デザインなどの仕事上は問題ないレベルだそうです。
  • Steinbergスタイバーグの音楽制作ソフトCubaseキューベースの開発チームメンバーが、Cubaseを離れて、[Cubaseのいいところだけを遺して、ゼロベースからつくったDAW〔音楽制作ソフト〕が、Studioステューディオ OneワンPreSonusプレソナス〕です。
    • Cubaseがレガシーな構造を引きずっているのに対して、Studio Oneは近年になってから、フルスクラッチで〔ゼロベースから〕制作されたDAWなので、Studio Oneのほうが動作が軽量です。
    • Steinbergの体制に不満な[できるエンジニア]が飛び出してStudio Oneを制作したので、ここ数年はStudio Oneが新機能を出すのを、Cubaseが真似るかたちで推移してきたようです。
    • つまり[Studio Oneのほうが先進的で軽量である][Cubaseのほうが動作がやや重く、機能面でStudio Oneを追う立場にある]という状態らしいです。
  • [Windows][Microsoft Office][Adobe製品][Cubase]などは、すべてレガシーな構造を引きずっており、重たくてバグが起こりやすい状況です。
  • Adobeは製品群全体をフルスクラッチで書き直しつつあるようです。 しかし、サブスクリプションの高額さのせいで、多くの人々がAdobe離れを起こしています。
  • 今回ご紹介する[Affinity Photo][Affinity Designer][Affinity Publisher]というAffinityの3ソフトは、[Photoshop CC][Illustrator CC][InDesign CC]を全力で徹底的に対抗している意欲作です。 そして実際、Adobeのサブスクリプションの高額さに腹を立てた消費者が、[Adobe製品→Affinity製品]という乗り換えを果たしています。
  • ちなみに、ノイズリダクション、音調整、音楽関連のソフトは、Pluginプラグイン Boutiqueブティークで購入すると安いです。 ただし、現在は円安誘導されているので、為替差損で割高になるかもしれません。
  • VST Plugins, Synth Presets, Effects, Virtual Instruments, Music

Adobeから離れる人

  • Blackmagicブラックマジック DesignディザインDaVinciダヴィンチ Resolveリゾルヴは、統合ソフトです。
    • 要は[Affinity Photo][Affinity Designer][Affinity Publisher]が連携できるのと似たようなかたちで、DaVinci Resolveの内部で、動画編集、色調整〔カラーグレーディング〕、モーション・グラフィックス〔Fusionフュージョン〕、音調整〔MA:マルチオーディオ:Fairlightフェアライト〕などを統合的に連携させることができるのです。
    • つまり、DaVinci Resolveを導入する〔無料バージョンで大半の機能が使える〕ことによって、1本の動画にかんして、分業可能な制作システムが構築できるわけです。
    • 他方、[Affinity Photo][Affinity Designer][Affinity Publisher]についても、[Google Drive/Google Document][Dropbox][GitHub]などを使えば、分業可能な制作システムが構築できるかもしれない、と私は考えています。
  • DaVinci Resolveは、[Premiere Pro CC][Audition CC][After Effects CC]などを全力で徹底的に対抗している意欲作です。 いいかえれば、動画編集、色調整〔カラーグレーディング〕、モーション・グラフィックス〔Fusionフュージョン〕、音調整〔MA:マルチオーディオ:Fairlightフェアライト〕など、動画・映画に必要な範囲は、DaVinci Resolveさえあれば、Adobe製品を使う必要がなくなっています。
  • そのことと、[Affinity Photo][Affinity Designer][Affinity Publisher][Photoshop CC][Illustrator CC][InDesign CC]を全力で徹底的に対抗している件を考え合わせれば、今後、どのように動く必要があるのかが、見えてくると思います。
  • フォントはLETSを使うといいようです。
  • LETS – クリエイティブを加速する、革新的フォント体験
  • 数式組み版は$\LaTeX$を使うと$\dfrac{\sqrt{3}}{2}$のような表現ができます。
  • [Affinity Photo][Affinity Designer][Affinity Publisher]と、[Google Drive/Google Document][Dropbox][GitHub]などを組み合わせることによって、Adobe依存からの脱却と、軽量で安価な[書籍またはブログ記事の共同作業/分業][半自動組み版]などが、実現できそうな感触を得ています。
  • 電子書籍は、EPUB、AZW〔Kindle〕などで、文字がリフローする〔画面の大きさに応じて、文字がパチンコ玉のように流されて、再配置される〕タイプのものは、好まれません。 文字がリフローすると、[何ページあたりの、この位置ぐらいに、その情報があった]という[視覚による地図記憶]が使えないからです。
  • 文字がリフローする電子書籍では、[図表に対する解説]と[図表]とが、同じページに配置できないことが多く、それが理解を妨げます。
  • そうすると必然的に、レイアウトが固定されたフォーマットを選択することになります。 それは[PDFファイル]または[HTML+CSS+JavaScript=ウェブページ形式]ということになると思います。
  • 書籍データをマネタイズするとき、《1》[PDFを自社サイトで売る]、《2》[PDFをBOOTHAmazonで売る]などが代表的な方法になるかと思います。
  • [note]は、規約違反の規定が[note]の胸先三寸でどうにでもなるような、全権委任的・片務的な規約になっているようなので、このような独裁的手法を駆使する[note]は使わないほうがいいでしょう。
  • 【最強のツール・システム・環境の整え方】稼ぎたければPaypalとnoteは今すぐやめるべし【アカウント停止】
  • いずれにしても、ウェブサイト上の記事も、PDFも、[文字の内容]とともに[図解の鮮明さ][イラスト・写真の鮮明さ]が重要な要素と思われます。 そういう意味では、[Affinity Photo][Affinity Designer]が活躍する場面が多いのかもしれません。 PDFとしての冊子・書籍にしたい場合には、[Affinity Publisher]が必要になります。

電子書籍

DRMのかかった電子書籍

  • 電子書籍には、《1》[EPUB]、《2》[AZW〔Kindle〕]、《3》[PDFファイル]などのファイル形式があります。
  • 《1》[EPUB]、《2》[AZW〔Kindle〕]の中身は、[HTML+CSS]のファイルですので、中身はウェブサイト〔HTML+CSS〕と同じデータ形式のものです。
  • 販売されている電子書籍の大半には、DRM〔Digitalディジタル Rightsライツ Managementマネジメント〕というコピープロテクションがかかっています。
  • DRMによって、電子書籍を[再利用可能な電子データ]として活用できない状態にしてあるのです。 そこには、[無料でコピーされると損をする][損をしたくないのでコピープロテクションをかけておく]という意識があります。
  • ですので、DRMがかかっているせいで、電子書籍を現状のままリーダーソフトで読むしかない状態になってしまいます。 そのため、iPadを使った学習では、電子書籍のスクリーンショットを撮影して、電子書籍を画像データとして利用するかたちにしている人が多いようです。
  • ただし、そのように視覚だけで学習ができる人は、目が元気な人だけです。 目を酷使して、端末のスクリーンを見るのがつらい人は、音声読み上げのほうが便利、という面があります。 このとき、電子書籍が文字データをもたない画像データだけの状態だと、困ってしまいます。
  • そこから、本当に書籍で勉強したい人は、紙の書籍をドキュメントスキャナで読んだ画像データをGoogle Driveにアップロードし、Google Documentで開くことによってOCR〔Opticalオプティカル Characterキャラクター Readerリーダー〕をかけて、電子文字化します。
  • そのようにして紙の書籍を電子文字化すると、grepなどで正規表現を使った全文検索できるので、[読む]だけでなく[活用する]ことができるのです。

[電子書籍ではなくウェブサイトで]という手もある

PDFファイル〔DRMなし=コピープロテクションなし〕としての電子書籍

  • 電子書籍〔PDF〕は、つくるのが大変な割に、全文検索がしづらいので、使い勝手がイマイチです。 全文検索の仕組みを搭載しやすいのは、ウェブサイトです。
  • 電子書籍〔PDF〕を使いやすくするためには、PDFをいったんEvernoteなどに読み込ませて、全文検索ができる状態にしてから、[読む][要点をノートにまとめる]などする必要があります。
  • ただし、PDFをEvernoteなど[リーダーソフトでないソフト〔クラウド上のソフト〕]に読み込ませることが可能なのは、DRM〔Digitalディジタル Rightsライツ Managementマネジメント〕というコピープロテクションが最初からかかっていないPDF書籍に限定されると思います。
  • IT関連の技術書の出版社を中心として、DRMなしのPDF書籍が電子書籍として販売されています。
  • 技術書・参考書はDRMフリーなPDFが一番!DRMフリーPDFの電子書籍が購入できるサイトまとめ
  • [iPad Pro][iPad Air]と[Apple Pencil]とを併用して、タブレット上でマーキング、ノート取りなどを行なうワークフローも、大学生の間では好評です。 このケースでは、[DRMなしのPDF書籍である電子書籍]が最も使いやすいでしょう。
  • 電子書籍の中で、最も実用的なのが、この[DRMなしのPDF書籍である電子書籍]というスタイルです。 電子書籍出版なら、[DRMなしのPDF書籍である電子書籍]が最良です。
  • iPadって勉強に使えるの?買って得する人、損する人。

M1プロセッサを搭載したiPadシリーズは高額

  • ただし、M1プロセッサを搭載したiPadシリーズは高額であり、誰もが買える商品ではないように思います。
  • WindowsのデスクトップPCであれば、Core i5程度でも動画編集ソフトが使えますし、性能の割に安価です。
  • Evernoteの使用料はけっこう高く、しかもクラウド上なので、必ず主催者によって盗み見されています。

PDFファイルや写真をひとまとめにして活用できる神ソフト|DocuWorks〔富士ゼロックス〕|ただしWindows版のみ

  • Evernoteが万人向きでないとすると、PDFの電子書籍を活用するソフトとしては、Windows専用ソフトになりますけれども、DocuWorksドキュワークス〔富士ゼロックス〕が考えられます。
  • DocuWorksドキュワークスは、PDFファイルが取り込めて、[文字データだけでなく、写真など雑多な資料をひとまとめにして管理するソフト]として、とても重宝するソフトです。
  • 電子書籍を制作・販売する場合、ユーザーが、どういう端末で、どういうソフトで活用するのか。 そこをリサーチしてから、そのソフトに最適化した形式で、電子書籍を制作する必要があると思います。
  • Amazon | DocuWorks 9 ライセンス認証版/1ライセンス 基本パッケージ | データベース | PCソフト
  • みんなで情報共有をする場合、インターネットにつながなくても情報が利用できる状態にしておくことが、大切な配慮であろうと思います。
  • そういう考え方をすると、PDFファイルの配布をベースとして、DocuWorksをPDFリーダーソフト、あるいは、電子ノートソフトとして活用するのが、1つの方法かもしれない。 そういう道筋も見えてきます。