[目次]

Audacity|音声波形編集のフリーウェア

Audacityは音声波形編集のフリーウェアで、macOSにもWindowsにも対応しています。

同じ現場で複数のカメラを同時に回した場合〔マルチカメラ〕の同期化|動画編集ソフトなどを使った音声波形を基準にした同期化

PluralEyes〔Win/Mac〕|音声波形による同期の専用ソフト

Adobe Premiere Pro CC 2019 / 2020 / 2021
Apple Final Cut Pro X (10.2.3以降)
Magix VEGAS 14以降
DaVinci Resolve 16以降

※PluralEyes は、上記の対応アプリケーションのタイムラインシーケンス(XMLファイル)のインポート、エクスポートに対応します。

引用元: PluralEyes 4 - 映像音声同期ソフトウェア

[PluralEyes]が[同期情報を記録したXMLファイル]のインポート/エクスポートの側面において対応しているソフトは、次の4タイトルです。

  • 《1》[Adobe Premiere Pro CC 2019 / 2020 / 2021]
  • 《2》[Apple Final Cut Pro X (10.2.3以降)]
  • 《3》[Magix VEGAS 14以降]
  • 《4》[DaVinci Resolve 16以降]

※現行版の[Magix VEGAS]では、動画編集ソフト本体は[VEGAS Edit]という名称になっています。 [VEGAS Pro][VEGAS Post]などは、[VEGAS Edit]に[抱き合わせソフト]が付属した、複合商品にすぎません。 したがって、誤解を生まないよう、名称を[Magix VEGAS]というふうに、ここでは改変しています。

以前は、[PluralEyes]の対応ソフトに[Grass Valley EDIUS Pro]も加わっていました。 しかし、現在では[EDIUS Pro]は対応ソフトから除外されています。

これは[EDIUS Pro]が[音声波形による同期機能]を内蔵したので、[PluralEyes]を必要としなくなったからです。

【EDIUS】映像クリップの音声波形と再生が同期しなくなった場合の対処方法 – 映像知識のメモ帳

M1MacでPluralEyesを強引に使ってみる。|ittsui|note

EDIUS Pro〔Win〕

テレビ局、アニメ制作会社などでEDIUS Proが使われています。

EDIUS ProでQSVハードウェアエンコーディングする手順と書き出し時間比較をしてみる

EDIUS X Proが快適に使えるスペックの動画編集パソコンとは? | MoviePress ムービープレス

インテル® クイック・シンク・ビデオ

Intel Quick Sync Video - Wikipedia

EDIUS Proは、IntelのQuick Sync Video〔QSV〕でハードウェアエンコードすることができる動画編集ソフトです。

  • [ノートPC用のIntelプロセッサー][デスクトップPC用のIntelプロセッサー]の別を問わず、Intelプロセッサーの多くが、QSVを搭載しています。
  • インテル® 製品の仕様情報 - 高度検索
  • したがって、例えば、ノートPCであっても、Intelプロセッサーを搭載ていれば、QSVを搭載している確率が、かなり高いと思います。
  • 例えば、ビデオの報道カメラマンが、現場で撮影した動画データを、出先のホテルなどで[ノートPC+EDIUS Pro]でカット編集〔粗編集〕します。
  • 粗編集が済んだら[EDIUS Pro+QSV]で動画ファイルを書き出して、即座に放送局に転送します〔ギガファイル便などを利用〕。
  • ノートPCなのに、書き出しが短時間で終わるのは、EDIUS Proが、QSVというハードウェアエンコードに最適化されているからです。
  • このように、EDIUS Proは、[報道映像を短時間で書き出す]という用途で、放送局などで、広く使われています。
  • なお、昔の映像納品は、ベーカム〔BETACAM〕のビデオテープ、光磁気ディスク、SDカードなどを、バイク便などを利用して送り届けるかたちだったようです。

ラウドネス測定 | 映像編集のソフトウェアEDIUS(エディウス)の総合サイト

EDIUS Proは、[デジタルテレビ放送番組におけるラウドネス運用規定]という[テレビ放送の音量基準]をクリアするための音量測定機能をもちます。 ですので、テレビ局に納品する動画ファイルを仕上げるときに、EDIUS Proがよく使われます。

一週間に30分アニメを1本放映する。 それが、テレビアニメにおいて、多いパターンであるようです。

週1放映で[スポーツ中継][特番]などがない季節だと、1クール〔3か月〕で13話、2クール〔6か月〕で26話のアニメが必要となります。 アニメ〔とくに深夜帯のアニメ〕は、ストックをもたずに放映を開始するようで、[第1話が放映された時点では、第2話が完成していない]ということが、ままあるようです。 つまり、1週間未満で第2話を完成させる必要があり、最終的にアニメが動画編集ソフトにのっかるのが、放映の数時間前など、綱渡りで制作されるアニメもあるようです。 つまり、ここにも、報道局並みのギリギリの綱渡りの場面があり、そういう場面でEDIUS Proは使われ、鍛え上げられてきたのです。

なお、いったんアニメのテレビ放映が開始されれば、穴を開けるわけにはいきません。 そういう場面で、アニメーターなど関係各部署の労働者は、制作現場の床に寝袋で寝ながら、3か月・6か月を過ごすことになるようです。 自宅アパートに帰ったとしても、シャワーのために帰るだけで、すぐに現場に戻ります。 アニメ業界がブラック業界とされる理由が、そのようなところにあります。

さて、テレビ局に納品する動画ファイルには、[音量基準]と[厳密な尺〔動画の総時間〕]が求められるようです。

[音量基準]とは、さきほどの[デジタルテレビ放送番組におけるラウドネス運用規定]を満たしていることです。

[厳密な尺〔動画の総時間〕]とは、デジタル放送はタイムスケジュールが厳密なので、動画の尺〔動画の総時間〕を間違えると、アニメの先頭が切れたり、末尾が切れたりして、放送事故になったりします。 したがって、納品するアニメの動画ファイルは、フレーム〔コマ〕単位までの尺〔動画の総時間〕の正確性が求められるようです。

最終的にアニメが動画編集ソフトにのっかっても、[あと25秒、尺を詰める必要がある]など、課題を残したままのこともあるようです。 こういうときは、監督が編集マンの仕事場に乗り込み、監督が編集マンに直接指示を出して、ギリギリまでカット編集をして、急いで動画を書き出します。 それが放映の数時間前とか、[勘弁してくれよ]の世界です。

こういう、のっぴきならぬ緊張の場面で、EDIUS Proは、[音量基準]と[フレーム〔コマ〕単位まで詰められる厳密な尺〔動画の総時間〕]を満たすファイルを、確実に生成してくれるのです。 それはEDIUS Proが、QSVというハードウェアエンコードに最適化されているからです。

プロの現場で使われているEDIUS Proは、目立たないけれども、きわめて信頼性の高い動画編集ソフトです。

音声波形による同期 EDIUS Pro - Google 検索

EDIUS Pro - Google 検索

Premiere Pro〔Win/Mac〕

Premiere Proは、売り切りをやめて、サブスクリプション〔月額制・年額制〕しか選べないので、Premiere Proから離れる人が増えています。

Premiere Proは、アップデートを繰り返すたびに不具合を出しており、不安定な動画編集ソフトです。 アップデートごとに繰り返される不具合に苦しむユーザーが大勢おり、それに耐えかねた人々が、Premiere Proを離れて、DaVinci Resolve〔Blackmagic Design〕を使い始めています。

なお、[macOS環境]では、Premiere Proよりも、Final Cut Proのほうが安定しています。 ただし、カラーグレーディングを行なうのに便利な動画編集ソフトはDaVinci Resolveなので、映像業界では、DaVinci Resolveが動画編集ソフトの事実上の標準〔デファクトスタンダード〕になりつつあります。

After Effects CCを使うために、Adobeのサブスクリプションをやめられない人がいます。 しかし、DaVinci Resolve〔Blackmagic Design〕の一部をなすFusionページ、そして独立した有償ソフトのFusion Studio〔Blackmagic Design〕を使えば、After Effects CCを使わずに済ませることができます。

DaVinci Resolve 18 | Blackmagic Design

Fusion Studio | ストア Blackmagic Design

かつては、映像のプロがFinal Cut Pro〔Apple〕を使っていました。 それは、Final Cut Pro 7までの時代の話です。

Final Cut Pro Xになったとき、Appleが大胆な機能カットをしたので、映像のプロは、いったんPremiere Proを使うようになりました。 このとき、[AppleがFinal Cut Proを改悪した]と、非難囂々でした。

ところが、Premiere Pro〔Adobe〕がCC〔クリエイティブクラウド〕というサブスクリプション契約のみになり、かつ、Premiere Pro CCが不安定です。

とくに、Premiere Pro CCがアップデートごとにバグを連発する姿に、映像のプロは怒り心頭に発していました。

そこへ、DaVinci Resolve〔Blackmagic Design〕が頻繁で大胆なソフトウェアアップデートを毎年行なって、みるみる[プロも使える動画編集ソフト]になってきたので、映像のプロがDaVinci Resolveの使い手になっていきました。

DaVinci Resolve〔Win/Mac/Linux〕

LTC Two

上記リンク先の[El-Tee-See Two: SMPTE LTC .wav file generator]は、タイムコード〔音声信号〕を音声ファイル〔.wav〕として生成するウェブサービスです。

オーディオファイルのLTCをDAW上でつないでも問題なく使用できた|Ryo Kimura|note

タイムコード信号は音声信号です。 ですので、次のようなことがいえます。

  • [マイク入力端子をもつ、動画撮影が可能なカメラ]や[マイク入力端子をもち、4トラック以上の録音機〔ボイスレコーダー/フィールドレコーダー〕]のマイク入力端子に、一斉に同時に[タイムコード〔音声信号〕の音声ファイル〔.wav〕]の再生音を送り届ければ、[カメラ][録音機]のすべてが、タイムコードによって同期化されます。
  • マルチカメラ収録のタイムコード同期についての検証(準備編)|Ryo Kimura|note
  • 結果として、動画編集ソフト上で、[動画と音声][動画と動画][音声と音声]を一気に正確に同期化させることができます。
  • つまり[タイムコード〔音声信号〕の音声ファイル〔.wav〕]の音声を、スマートフォン/タブレット、ボイスレコーダーなどで再生し、アンプ付きの分配器で何本もの[φ3.5mmプラグ]のケーブルに分配して、いくつかの[カメラのφ3.5mmマイク入力端子]、いくつかの[録音機のφ3.5mmマイク入力端子]に差し込んで、[カメラ][録音機〔ボイスレコーダー/フィールドレコーダー〕]で録画・録音を開始します。
  • いいかえれば、[マルチカメラ][マルチマイク]で、[動画][音声]を一斉収録をしたわけです。 [マルチカメラ]を使った、複数のアングルからの映像を、同時収録している、ということです。 また、出演者が複数いた場合、大きなオーディオミキサーを用意せずに、各出演者の個別の肉声を、別トラックの音声として、同時収録している、ということです。
  • こうして収録した結果である[動画ファイル〔.mov / .mp4〕][音声ファイル〔.wav〕]を、動画編集ソフト上のタイムラインにのせます。 そして[タイムコードで同期]などの項目をクリックすると、すべての[動画クリップ][音声クリップ]が一気に同期化されます。 これが可能なのは、動画編集ソフトDaVinci Resolve〔Blackmagic Design〕だけです。 [動画クリップ][音声クリップ]が同期化された後は、マルチカメラの映像をスイッチャーで選んでいくような感覚で、動画を編集していきます。 各出演者の語りの音声が、別々のトラックに記録されていれば、トラックごとに音量が調整できますので、全体として、聞き取りやすい音声になります。
  • 通常の動画編集ソフトは、[音声としてのタイムコード]をいったんタイムコードデータに変換しないと、同期化に使えません。 ところが、DaVinci Resolve〔Blackmagic Design〕だけは、[音声としてのタイムコード]をそのままタイムコードとしてデコードしてくれるので、きわめて効率がいいわけです。
  • ただし、本当のプロの現場では、同軸ケーブルを使ってタイムコードデータを伝送します。 タイムコード端子があるカメラ、フィールドレコーダーは、プロ用の機種、上位機種だけです。
  • 今回の[φ3.5mmプラグ]のケーブルを使ったタイムコードによる同期化は、アマチュアのかりそめの方法です。 しかし、大半のカメラ/録音機が、同軸ケーブルを使ったタイムコードデータの送受信端子をもちません。 したがって、マイク入力端子のあるカメラ/録音機〔ただし4トラック以上〕なら、タイムコードによる同期化が可能な、[音声としてのタイムコード]を使わざるを得ないわけです。
  • DaVinci Resolve〔Blackmagic Design〕は、若きクリエイター、小資本のクリエイターが、低予算映画を撮影することを想定しています。 こうしたBlackmagic Designの姿勢に、多くの賛同者が生まれています。
  • 若きクリエイター、小資本のクリエイターにはお金がありません。 こうした経済的弱者から見ると、Adobeのサブスクリプション方式〔使っていなくても毎月・お金を支払う方式〕は、かなりの逆風です。 そこから、Adobeを離れてBlackmagic Designにユーザー流れる、大きなトレンドが生まれています。
  • これまでは、写真、映像制作、Web制作、印刷・出版などの世界で、Adobeが支持されてきました。 [AdobeのソフトをMacで使うのがカッコイイ]という業界内の社会通念があったように思います。 ところが、写真現像ソフトとして、従来はAdobeの[Photoshop Lightroom CC]が広く支持されてきたものが、最近ではPhase Oneの[Capture One]〔買い切り〕を使うカメラマンが増えています。 総じて、[Adobe離れが加速しつつある]ように見えます。

タイムコード同期 桜風涼 - Google 検索

音声波形による同期 Premiere Pro - Google 検索

Premiere Pro - Google 検索

Final Cut Pro〔Mac〕

動画編集を自分だけで行なう場合には、Final Cut Pro〔macOS専用〕でもいいと思います。

他方、動画編集を複数の人間が分業で行う場合、無償版があり、macOS版・Windows版・Linux版がある、DaVinci Resolveは、とても便利です。

Final Cut Pro - Google 検索

音声波形による同期 Final Cut Pro - Google 検索

VEGAS〔Win〕

※現行版の[Magix VEGAS]では、動画編集ソフト本体は[VEGAS Edit]という名称になっています。 [VEGAS Pro][VEGAS Post]などは、[VEGAS Edit]に[抱き合わせソフト]が付属した、複合商品にすぎません。 したがって、誤解を生まないよう、名称を[Magix VEGAS]というふうに、ここでは改変しています。

動画編集を自分だけで行なう場合には、VEGAS〔Windows専用〕でもいいと思います。

他方、動画編集を複数の人間が分業で行う場合、無償版があり、macOS版・Windows版・Linux版がある、DaVinci Resolveは、とても便利です。

もともとSONYがつくった動画編集ソフトであるVEGASは、Magix社に売却されました。 このMagix社のVEGASを、日本ではSOURCENEXTが販売しています。 SOURCENEXTはセール時期にソフトが大幅値引きされますので、セール時期を待って買います。

音声波形による同期 VEGAS - Google 検索

VEGAS - Google 検索